自家製キムチ


「キムチ」は、漬物系おつまみでは定番であり、筆者の好物のひとつであります。


ところで、スーパーにはいろいろなキムチが売ってありますが、本格的なものは結構高いですなぁ。 特に、本場韓国から輸入したキムチは、グラムあたりが和牛並みの値段で、そう毎日食べられません。


ところで、キムチの材料ってそんなに高価なものはなさそうだし、「自家製やったら、安くて ウマいキムチが作れるんとちゃうか?」と、いつものように貧しいというか豊かな発想をしてしまい、 今回キムチを作ってみることにしました。


材料:白菜、ニンニク、ショウガ、韓国の唐辛子、りんご、ニラ、ネギ、ダイコン、ニンジン、昆布、イカの塩辛など


大胆にも、白菜一把、全部を使うことにした。半分ぐらいは鍋とかに使えばよいものを・・・と思う気持ちもあるが、 リスクなくして美味の発見はない、と自分を奮い立たせるのである。
白菜はこのように4つ割りに切る。
おっと、「レディー」が助太刀を申し出てきたが、まだ戦力にはならないので向こうに連れてゆく。
切った白菜に塩をまぶしつける。葉と葉の間にもまんべんなく均等に。
白菜をタライに入れ、200ccほどの水を入れる(塩気をまんべんなく行き渡らせるため)。
皿を上からかぶせて・・・
その上に適当な重石を乗せて、一晩放置プレイ。重いわぁ・・・
次の日見てみると、白菜からかなりの水分が出て来ている。
このままではしょっぱ過ぎるので、しばらく真水に漬け込んで塩を抜く。少し食べてみて「ん〜、このまま食べる には、ちょっとしょっぱいかなぁ」という程度までにする。でもまあ、塩は後で足せるので、それほど気にしない。
適当な時間(今回は30分)塩を抜いたら、硬く絞って水気を完全に切る。ここでしばらく干してもいいかもしれない。
その間に、ヤンニョン(ニャンニョン?)と呼ばれるキムチの素を作る。材用はニラ1把、白ネギ1/ 2本、ニンジン1/2本、ダイコン1/ 3本、ニンニク2片、ショウガ親指1程、韓国産の唐辛子40グラム程、りんご1/3個、イカの塩辛40グラム程、昆布出汁200cc程、出汁を取った昆布、さらに今回はオプションとして ナンプラーとガピ(東南アジアの調味料で、海老の塩辛みたいなもの)を小さじ1ほど。
イカの塩辛、ニンニク、ショウガ、リンゴはみじん切りにし、そこに韓国産唐辛子と昆布出汁を入れてミキサーにかける。
それを千切り&ざく切りにしたダイコン、ニンジン、ニラ、白ネギを混ぜ合わせてヤンニョンの完成。
それを、白菜の葉の間に入れてゆく。
タッパーに入れて、上からラップをして空気と接しないようにする。そして、冷蔵庫で2週間ほど熟成させてみた。
完成したキムチ。本場韓国キムチのような、強烈なにおいがする。



さて、味はというと・・・


「えっ?」


なんというか、それなりにキムチっぽい味がして、美味いんだけれど、何かがたりない・・・。


そう、「酸っぱさ」が全然なかったのです。これはどういうことか?おそらく、乳酸発酵が全然進んでいなかったということです。


そもそも、乳酸菌は野菜の表面に付着していて、それが熟成期間中に増殖してコクのある酸味を生み出してくれるはずなんですけど、 今回はうまく発酵しなかったみたいです。


残念無念。HPで公開すべきか非常に躊躇してしまいましたが、せっかくなので 紹介しました。


さて、残りのキムチはさらに冷蔵庫で眠らせて、さらに長期間熟成させてみようと思います。「ゴミ箱直行」 にならなければいのだが・・・。


「まだ捨てないの?」と言いたげな嫁の熱い視線にクラクラしそうですわ。