相模湖のワカサギ釣り


俺は30年以上関西に住んでいたので、ワカサギ釣りなんて全く未経験でした。 ワカサギなんて北国の氷湖の上で釣るもんだとてっきり思っていましたが・・・。


関東に来ればワカサギ釣りは以外と身近なものなのであることをしりました。 もっとも東京から近くて雰囲気があり、ファミリーでもカップルでも手軽に行けるのが相模湖でしょう。


中央道・相模湖インターで降り、下道を走る事約10分、相模湖に着く。 この人工湖は陸から釣りができる場所がほとんどなく (駐車場もなければ湖まで降りれるポイントがない。 いや、あるかもしれないが素人には困難である)、レンタルボートでの釣りがメインでしょう。 いくつかボート屋があるが、俺は日連大橋を渡った先にある 「天狗岩」 というところをよく利用してます。


ボート代を払い、古めかしい木の和船に乗るとさあ、出発である。 他のお客さんの和船同士がロープで連結され、 先頭にはオーナーがモーターボートを操縦して魚探を見ながらその日の絶好のポイントまで連れて行ってくれる。 まるでカルガモ親子の船団みたいだ。


ワカサギの群が近くにあるとすぐに釣り開始となるのだが、 遠くの場合は延々とワカサギの群を探していろいろなところを連れまわされる。 待ちきれない常連さんは、自前の魚群探知機を眺めながら「この群れ小さいな」など言いながら釣り開始の時の声を待つ。

ここは!と思われるポイントに着くと船団が解散され、それぞれ船が分散し、 アンカーで固定される。この作業もオーナー自ら世話してくれるので、客はわずかな作業を手伝うだけでよい。 そして、ようやく釣り開始となる。


ワカサギ釣りは秋から春までの期間限定である。 この時期は非常に寒くて厳しいものがあるが、乗船時に厚手の毛布を無料で貸してくれるので助かる。 これに身をくるめながら、仕掛けをセットし、いよいよ第一投である。

あらら、餌を忘れてしまった! ご心配なく。 オーナーは船外機ボートで常に巡回しており、手を振ると近寄ってくれる。 そこで仕掛けや餌などを販売してくれるので助かる。 逆に言うと、船にはオールが付いていないので、オーナーの巡回だけが頼りなのであるが・・・。


釣りを開始し、それなりに釣果があがってきたころ、持ち込んだビールを飲み過ぎたせいかトイレに行きたくなった。 男なら船の上からお小水できるが、彼女にそれをさせるわけにはいかない。 こういう時も、巡回しているオーナー、あるいはヘルプおじさんに手を振るとピックアップしてくれ、陸地まで運んでくれる。用をすませるまで待っていてくれるので申し訳ない気もするが、すっきりしてボートに乗ると再び自分の木船まで運んでくれる。

さて、釣りを開始したものの、なんかだんだん釣れなくなってきたなあ。 でも大丈夫。オーナーが巡回してたまに様子を見にきて「どう、釣れるー?」 釣れない時はまた別のポイントに連れて行ってくれる。あらまあ、優しいのね・・・。


ってな感じで、至れり尽くせりでゆっくり釣りを楽しむことができるのである。 ただ、広大な相模湖だけに、来てほしい時にオーナーの巡回がない時はなかなかつらい。 でも、それは仕方ないなあと割り切らなければならない。用がありそうな時は、早めに手を振ることだ。


子供連れで和船はどうも恐い、という方は、 巨大なドーム船もあり、これなら安心して釣りをできるが、 結構人気があるらしく、完全予約制です。 これなら寒風にさらされる事もなく、快適なワカサギ釣りができるでしょう。 人気シーズンの土日は結構混むので、駐車場がいっぱいなることもあります。 路駐が嫌な方は朝早くから行って、駐車場を確保しましょう。


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