闘病記5 〜入院生活・退院へ〜
第五章 〜入院生活・退院へ〜
20090422(水) 今日も同じ治療プログラムで、点滴→リハビリ。 ようやく右の眉毛を上にあげれるまで治ってきた。右目はまだ完全には閉じれないが、右ほっぺがかなり動くようになってきた。時間があるときはとにかくマッサージ。 今日の回診で、4月25日(土)に退院できると知らされた。あー長かった!退院後は麻酔科で針(レーザー)治療し、できるだけはやく回復させるらしい。 昼は嫁弁当(肉団子とチジミ)を食す。嫁は病院食「豚塩ダレ」で、こってり系。 そういえば、嫁は最近太ったらしく、病室にいるときはウェストが苦しいのか、ズボンのボタンを外してウロウロしている。こってりな病院食ランチが連続し、嫁の体重増加を加速させる。 朝:ごはん、厚焼き玉子、ほうれん草炒め、佃煮、牛乳+サバ水煮 昼:ごはん、豚の塩だれ焼き、サラダ、味噌汁 晩:ごはん、ぶりの照り焼き、ふき煮、果物(オレンジ) 明日はどうしても外せない仕事の関係で、8時〜14時まで外出が許可されている。久しぶりに帰宅できるのでかなり嬉しい。 20090423(木) 朝食を済ませ、8時ちょうどに病院を出て帰宅する。 レディは大喜びで、「とうちゃん、こっちにおいでよ。遊ぼうよ!」と誘われ、しばし一緒に遊ぶ。 ミニトマト「ぺぺ」の成長も著しく、入院直前に蒔いた大豆も立派になっていた。しかし、すぐ仕事に行かないと行けない。 レディが泣いて別れを惜しむ時は辛かった・・・。でも、もうすぐ退院だからね。 まだ危ないけど車を運転し、左に傾いた表情で仕事をして12時帰宅。 久しぶりに自宅で昼食を楽しみ、まだ時間があったのでゆっくり行きつけの野菜直売所に行ったりして14時病院に戻る。 その後はお決まりの点滴と顔面マッサージで静養。あー、あと2回ここで寝たら退院だ! 退院当日は、自分への退院祝いとして「ある食材」が届くように手配している。これでうっぷんをはらすつもりだ。
20090424(金) いつも通り朝から点滴が始まるが、これで最後だ!昼は昨日直売所で買ったワラビやカブを嫁が料理して持ってきてくれた。いつもながら、嫁は病院食、グルメな筆者は大学構内のカフェテリアで購入したカポナータを食す。
点滴終了後、ついに左手の針が抜かれた。針を見てみると、結構長かったのね・・・。なるべく左手を使わないようにしてきたので、筋力が落ちてそう。
その後は、麻酔科でレーザー治療。10分間ぐらい喉周辺にレーザーをあて、血行をよくして神経の再生を促進する。退院後はしばらくレーザー治療を継続するらしい。そして、最後のリハビリテーションへ行き、あとは夕食と寝るだけになった。 長くて辛かった入院生活も残り一夜となってしまった。一体、どれだけの時間を寝てすごしたのだろうか。これまでの人生で、ここまでまったりと時間を過ごした日はなかったであろう。 最初は暇すぎて一日が非常に長かったが、今ではぼーっとして過ごしても一日なんてあっという間である。
夕食後は、いつもどおりベットで静養。病院のベットともこれでお別れであるが、それもなんだか寂しい(?)。 20090425(土) 入院生活最後の朝食を味わう。家に帰ったらすぐに焼酎宴会を開催するつもりなので、ご飯はあえて残した。
食後、レーザー治療を行い、主治医の診断後、荷物をまとめ帰宅の準備をする。 病室を出る時、鏡で顔を確認した。 ここに来た時、右顔は無表情で引きつっていたが、今ではかなり元に戻り、あの明るい笑顔を取り戻しつつある。 お世話になった看護婦さん達に別れの挨拶をし、病室を出た。 病院スタッフの皆様、ありがとう、そして、さようなら・・・。 おしまい その後・・・ |