日本のチーズ 鮒寿司


  古くから近江地方で生産されていた鮒寿司。

ついにこれを食することができたのはつい先日でした。
これまで「鮒寿司はかなり臭い」ということは、なんとなく知ってたのだけれど・・・。

今回は父から「これを食べてみろ!絶対美味いから」と鮒寿司が送られて来ましたのでレポートします。

子持ち鮒寿司
これは 京・近江・ほっこり茶屋のものを使わせて頂きましたが(全体の写真を撮るのを忘れてしまったので)、 このように、見た目は白い米につけられた鮒です。う〜ん、なかなか食欲をそそられない。 封を開けると、ぷーん、と酸っぱい臭いがしてくる。 でもその瞬間、「え、これって・・・」

その風味は、まさしくチーズそのものでした。ブルーチーズ系ではなく、プロセスチーズとも違う。

おそるおそる、白い米の部分を食べてみる。

あらびっくり、味もチーズに似ている。

つまり、酸味がある濃厚なチーズ味で、やや塩気の多い感じである。 いつも食べる安物のチーズより、ガツンとくる酸味と塩気でした。
でも、こういうしょっぱくて酸っぱいチーズって、いつかどこかの居酒屋のチーズ盛り合わせで食べたことあるような って感じである。

そしていよいよ、メインとなる卵を食べてみる。

こっちは米部分より塩気も酸味もマイルドで、なるほどうまい。チーズ味がする魚卵と例えましょうか。

次に、身の部分を食べてみると

皮は非常に硬くて噛み切れない。歯で身をそぎ落とす様に食べた。 同じくチーズ味。だが、卵のほうがマイルドで上品か、といった感じ。

簡単にまとめると、鮒ずしは塩気と酸味が強く、風味濃厚なチーズである、と言えますな。
ただ、塩気が強かったので、ちょっと食べれば満足できる、長期的つまみと言えますね。

これで一匹分。ちょっとずつ食べる物なので、1匹あれば相当長く楽しめる事がわかる。

さて、長い月をかけて完食し、ようやく解放された!と思ってましたが、 時が経つにつれ、なんだかあの臭いが恋しくなって来てしまいました。 どうやら、はまってしまったようだ・・・。

ところが、そんじょそこらで売っていない。ネットで買うしかないなあ、と思い、調べてみたところ、 京・近江・ほっこり茶屋で 5千円ぐらい 、安いものでも あゆの店きむら で3千円台だった。鮒寿司って、なかなかの高級品だ!

日本古来の酒のつまみ、酒好きの方は是非一度お試し下さい。


俺のつまみ HOME