馬ホルモン


  俺はホルモンが大好きです。酒好きの貴方もきっとそうでしょう。
今回、紹介しますのは、なんと『馬のホルモン』です。
『ホルモン』とは通常、牛あるいは豚由来の腸を言いいますね。
でも、世の中には、馬のホルモンも実は出回っているのです。ところが、国産の馬ホルモンは生産量がきわめて少なく、 市場に出ないため、普通なかなか口にできません。

ところで、なぜ馬肉が美味いかご存知ですか?牛や豚の脂は融点が高いため、 それなりに温かくしないと白く固まってしまいます。
対照的に、馬の油は融点が低く、低い温度で溶けてゆく。
すなわち、我々の口の温度程度で溶けて行くのです。これが、トロける馬肉のうまさの由縁です。
そのへんを考慮しても、馬のホルモンが如何においしそうなものであるか、期待できますよね?

私は以前福岡に住んでいましたが、馬ホルモンを食わせる店を偶然見いだしました。
「元祖白橋」という店ですが、ここはなんと、「馬ホルモン」の鉄板焼がメインの、珍しい店です。 オリジナルのタレで焼いたホルモンは、牛や豚と全く異なっており、 コリコリ感が数倍上回り、じわじわとうまみが口の中で抽出され、ビール、焼酎に合うすばらしい一品でした。
トロける脂が口の中で広って、しかし、それもしつこくなく、サラッとしていました。 まさに未知の味わいで、これまで味わったホルモンとは、ひと味もふた味も異なるつまみでした。
牧草を食べ、草原を走り回る馬ーーーそんな筋肉質な動物のホルモンが、牛や豚のものとどれだけ 異なるものであるかは容易に想像できましょう!
「元祖白橋」では、鉄板焼き以外にもホルモンしゃぶしゃぶ、ゆびき、煮込み などのメニューもありましたが、 残念ながら福岡にしか店舗がありません。

でも朗報!通販もあるので、興味ある方はお試し下さい。
俗なホルモンで満足しきれない「通」におすすめします。


馬ホルモンはなかなか口にできない一品。詳しくは元祖白橋を参照して下さい。








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