自家製スモークサーモン


スモークサーモン・・・

この言葉を聞いただけでよだれが垂れるほど、俺はスモークサーモンが好きだ。 酒のつまみとしてまさに「一流」と断言できるでしょう。

スーパーでサーモンの刺身を見かける度に、これをなんとかスモークサーモンにできないかなぁ? と長年考えておりましたが、ついに夢を実行することにしました。

ところで、薫製の中でも「熱薫」は俺の得意とするところで、チキンやサンマを燻してよくつまみとして味わっていました。

しかし、スモークサーモンの場合は、素材に火をとおさない「冷薫」あるいは「温薫」 と呼ばれる薫製をしなければなりません。

従って、これまでの熱薫とは少し趣の異なる、本格的な薫製をしなければならない・・・といっても、今回は簡単にやってみました。

材料:サーモン(刺身用)、ハーブミックス、段ボール、網、スモークウッド

今回の薫製の場合、チップ(煙のもとになる木のこと)に注意しなければなりません。
今回使用したのはスモークウッド(1本480円)と呼ばれるものであり(例えば こういう感じ )、これは一度火をつけると「燃える」というより「くすぶりながら」煙をだし続けてくれ、素材にはそれほど熱がかかりません。



まず、サーモンに塩とハーブミックスを振りかけ、しばらく冷蔵庫で寝かせる。
その間に、スモーカーを作る。といっても、ただの段ボールの底を切り取るだけである。今回ちょっと工夫して・・・
このような「小窓」を作ってみた。ここから素材の出来具合いを観察できるという案配。 さらに、割り箸で網を支えるようにし、ここにサーモンを置いて下から燻す。
アルミホイルを耐熱皿に広げ、スモークウッド(右下)を置く。量は写真の6分の1だけ使った。 せっかくだから、スモーカーに「スモークくん1号」と名前を付けた。ナイスセンスなネーミングである。
いよいよスモークウッド(長さ5センチほどに切断したもの)に点火!  写真のようなバーナーを使わなくても、ガスコンロでかるくあぶっても点火すると思います。
「スモークくん1号」をその上からかぶせ、小窓からサーモンを入れた。煙が下からもくもくと出て来ていい感じである。 チップは「くすぶりながら煙を出している」と言う感じなので、火事の心配は無い。
薫製開始から1時間半後、いよいよ出来上がりである。さすがにここまで長く薫製していると、 チップの熱で「スモークくん」がすこしあったかくなって来ていた。
小窓からのぞいてみると、ほんのり色がついて美味そう!

この小窓からサーモンを取り出そうとしたが、狭くて難しいので・・・
残酷だが、スモークくんの上部を破壊して取り出した。
哀れなスモークくん1号の末路。
ありがとう、そしてさようなら・・・
出来上がったスモークサーモンは冷蔵庫で冷した後、厚めに切って、レモン汁をかけていただきました。


出来上がったスモークサーモンの味は・・・・

「おおっーーー! こ、こんな美味いスモークサーモンは初めてだ!」

まさに最高のできでした。まず、香りの強さがスーパーのものと全然違いました。 口に入れた瞬間、「ふぉ〜ん」となんとも高貴な香りが広がり、サーモンの臭さが全くなく、旨味が濃縮されていました。 本当に感動の世界でした。

「スモークくん」を見て横で冷笑していた嫁も、一口食べて「おいしい〜!」 夫婦で取り合いになるほどでした。 「スモークサーモン」は我が家の定番レシピとして、今後継続して行こうと思います。

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