自家製モツァレラチーズ


最近、スーパーでモツァレラチーズを良く見かけるようになりました。


このチーズを食べたのは、筆者が貧乏な大学院生だった4,5年前が初めてでして (ちなみに、今の嫁が手土産に買って来てくれたのですが)、 「あらまあ、なんと美味いチーズなのか!」と感動したのを覚えています。


水が満たされた袋に入っているそのチーズは、さっぱりとしているようで濃厚で、かつなんというか、新鮮な感じというのか生々しいというか瑞々しいというか、これまで愛用していたアルミに包まれたおつまみチーズとは全然異なる風味と食感に、 ひどく感動したのでありました。


さて、それから数年が経過し、職を得た筆者はモツァレラチーズを買う余裕が出来まして、 たまにスーパーで買って味わうようになりました。


しっかし、「自分で作ったらもっと安くできるんちゃうんか?」と、貧しいというか豊かな発想をしてしまい、今回自分で作ってみました。


材料:低温殺菌牛乳*、プレーンヨーグルト、レンネット


注意:1、使用する器具(シャモジ、さじ、スプーン、お玉など)はすべて熱湯消毒すること!
2、低温殺菌牛乳を使わないと固まらないらしいです。



市販の低温殺菌牛乳を湯煎して37℃にし、プレーンヨーグルトを大さじ1入れてよく混ぜる。蓋をしてそのまま1時間放置する。
これが購入した「レンネット」。1gで500円。送料200円なり。 これで牛乳20リットル以上のチーズが出来るのだから安い物である。欲しい方は こちら
10ccほどの水をレンジで沸騰させ、完全に冷ました後、耳かき一杯程のレンネットを入れてよく混ぜる。それを、先ほどの牛乳に入れて蓋をして、そのまま37℃で1時間ほどおいておく。
一見、なんの変化もないようだけど・・・
スプーンでとってみると、見事に固まっている!
しゃもじでさいころ状に切れ目を入れて・・・
ゆっくり混ぜる。すると、かたまりが崩れてしまうが、固まっていない液体(乳清またはホエーと言うそうです)が見えてくる。
お玉でせっせと液体(ホエー)をすくいとる。
ようやく塊だけにすることができた。このまま37℃で2時間放っておく。
それにしても、こんなに大量に液体が出てくるとは!おそらく、1リットル近くあるだろう。捨てるのはあまりにももったいないので、とりあえず冷蔵庫に入れておいた。
2時間後、さらしに塊をとり、さらに絞って液を捨てる。
今度は、80℃のお湯を用意し、塊を入れて温める。
取り出して、へらでコネコネする。そしたらまたお湯で温め、この作業を数回繰り返した。本当は、お湯の中に手を入れてコネコネするらしいんだけど、厚手のゴム手袋がなかったので、とりあえずこのようにしてみた。
5回ぐらい繰り返すと、だんだん柔らかくなり、伸びるようになって来た。さらに、なめらかにつやつやして来た。これを水につけて冷蔵庫で1日寝かせる。
スライスしてトマトの間に挟み、オリーブオイルと塩胡椒をかけていただく。



何となく挑戦してみましたが、見事にできました。特に、レンネットを入れて、牛乳が固まったときは感動しました。


気になる味ですが、想像通り美味しかったです。しかし、市販のと比べ、ややコクが薄いかなぁという感じでした。 でも、十分つまみとして堪能できる一品でした。 購入した1グラムのレンネットで、牛乳20〜30リットルのモツァレラチーズが出来るので、相当楽しめそうですな。


しかし、1リットルの牛乳を使っても、200グラムぐらいのチーズしか出来なくて、大量の乳清(ホエー)が出来てしまいます。 もったいないので、これを加熱してリコッタチーズも作ってみましたが、それもほんのちょっとしかできなかったし・・・。


筆者&嫁曰く、「チーズとは贅沢な食べ物だ。」


挑戦つまみメニューに戻る

俺のつまみ HOME