汁があふれる! 手作り小龍包


「小龍包は店(あるいは冷凍品)で食べるもの」と長年決めていたそこの貴方。 実は家庭で「汁」もしっかりあふれるものが作れます。


小龍包の汁の正体は、簡単に言うと、肉餡に含まれる脂身やゼラチンが溶けて出てきたスープです。


従って、肉餡に脂身を入れたり、 スープの煮凝りを入れると、汁があふれる小龍包を作ることができます。


本レシピでは、ゼリー用のゼラチンを使ってスープのゼリーを作り、それを豚バラ肉の挽肉に混ぜ込むことで汁あふれる小龍包を作ります。


材料:強力粉、塩、砂糖、豚バラ肉、ゼラチン (ゼリー300 cc分)、中華スープ(好みで干し椎茸と干しえびの戻し汁を添加)
まずは皮作り。強力粉200 gに塩と砂糖をひとつまみ加え、ぬるま湯110 ccを少しずつ加えながら箸で混ぜる。 このように箸で混ぜると生地が手につかず、きれいに混ぜることが出来る。


ぬるま湯を全量加えたら、今度は大さじ1のサラダ油を加え、しっかりと練り混む。 この段階では、生地はまだ硬いが、寝かせると柔らかくなる。

ラップで覆って(乾燥を防ぐ)寝かせる。寝かせることで、水が強力粉粒子になじみ、生地がしっとり柔らかくなる。必須行程である。
次に、ゼラチンを温めた中華スープで溶かす。 今回は150ccの中華スープゼリーを作るが、ゼラチンは説明書にある300cc分を使用した(要は固めのゼリーにする)。 これを冷やして固めたのが左の写真。


豚バラ肉250gを包丁で刻んで挽肉にする。脂の多いバラ肉を使うのポイント。 塩こしょう、ショウガ、ニンニクのみじん切り等お好みの薬味を加える。
温度が上がると、脂が溶け出すので手早く行う。溶けてしまったらまた冷やしてやり直す。
中華スープゼリーと上記の肉餡と合わせ、しっかり練り込む。冷蔵庫でしっかり冷やして、ゼリーが解けない様にしておくと、 以下の包む作業を行いやすい。
いよいよ包む作業にとりかかる。生地を平にして、写真のように切ってゆく。
さらに棒になるように転がして
1.5 cm位ずつ切る。
それを、平らにする。生地にサラダ油をしっかり練り混んでいると、これらの作業を速やかに遂行できる(生地が板にくっつきにくい)。
それに肉餡を包んで行く。完成した時、汁がこぼれないように、しっかりと包むこと。 単調な作業だが、がんばりましょう。
そして、ここが最も重要なことであるが、包んだ小龍包を置く皿には、サラダ油をしっかり塗っておくこと。 これを怠ると、皮が皿にくっついてしまい、皿から取り出す時にせっかく包んだ皮が破けてしまう。ある程度の個数を包んだら、すぐに冷蔵庫に入れておく。
蒸し器で蒸す。我が家には蒸し器がないので、このように鍋に水を入れ、その中にアルミの皿みたいなものを入れ、蓋をして蒸している。
キャベツ等をひき、ひとつずつ並べる。各々を離して並べることがコツ(蒸しているときに小龍皮が膨らみ、隣同士くっついてしまうので)。
はい、完成! 蒸し時間は4分半〜5分。
ショウガの千切りと酢醤油でいただきます。
見てください。この膨らみ!
割るとこのように汁があふれます。やけどに注意!


我が家では上記のレシピで小龍包をよく作っています。 小龍包好きの方は、一度作られて見てはいかがでしょうか?

ポイントは

1.生地を作る時、大さじ一杯程度のサラダ油を練り混むこと
こうする事で、生地の乾燥を防ぐとともに、生地と生地、生地とまな板との接着を抑えます。重要です!


2.肉餡および包んだ小龍包は可能な限り冷やすこと
肉餡を温めてしまうと、ゼラチンが溶けてしまうので、生地が水分を吸ってやわやわになってしまいます。


3.包んだ小龍包を並べる皿には、サラダ油をしっかり塗り付けておくこと
これを怠ると、小龍包がさらにくっついて、さあ蒸そうとした時、皮が破れて悲劇になります。


4.小龍包どうしをなるべく離して蒸すこと。
蒸している最中、小龍包は膨らみます。ギッチリつめて蒸すと、小龍包がくっついちゃいます。


皮から餃子を作った事がある方なら、小龍包も簡単だと思います。肉餡にエビを入れる等のバリエーションを加えてもいいですね!

ご馳走つまみに戻る
俺のつまみ HOME