自家製シーチキン


先日、行きつけのスーパーマーケットで「マグロの解体即売ショー」をやっていました。しかも、解凍マグロではなく、生マグロ。これは美味そう・・・

店員さんが解体しながら順次パーツを売ってゆくのですが、
「はーい、最初はマグロのカマになりまーす。先着2名様限定でーす。」

「ふむ、これは買わねばなるまい。」

帰りの車中、「この食材で何種類のつまみを作れるかな?明日は二日酔いか?」とあれこれニヤニヤ考え、「今日はマグロ祭りだぁ!」と意気揚々にキッチンに立った訳であります。


材料:生マグロのカマ、サラダ油、塩こしょう、ハーブミックス


これがそのカマ。40 cmはありそうな上物。これを買った最大の決め手は、「生マグロ」だったことだろう。なぜなら、このカマについている身も生でも食べられる!と判断したから。
さあ、マグロ祭りの始まりだぁ!まずは、カマについている身を包丁でほじくり、刺身にした。トロから赤身までたっぷり堪能する。すでに満腹&満足し、いろいろ作る気力がなくなる。
とりあえず、ややこしそうな部分は、ハーブ、塩こしょうを振りかけてオーブンで焼くことにした。これは明日焼こうかな・・・。
いろいろほじったりしていると、まだまだ大量の身が出てきた。今回はこれで自家製シーチキンを作ってみることにした。 一口サイズに切り分け、塩こしょう、ハーブミックスをかけて揉む。
皿に入れ、サラダ油を身が浸かるまで注ぐ。ニンニクもローリエもなかったので、臭い消しにバジルの葉と穗を入れてみた。
圧力鍋に水を入れ、台になる皿をセット。この上にマグロ皿を置き、要は、油で揚げるのではなく、油の中で蒸して茹でる、というイメージで作る。
台皿の上に、アルミで覆ったマグロ皿を置く。火をつけ、しゅるしゅるモードで10分間加熱した。
いわゆる缶詰シーチキンとは全く異なる一品に仕上がった。しかしそれは、本当に鶏肉のような食感と味わいである。



いわゆる缶詰のシーチキンは、「パサッ」としていて、なんでこれがシーチキン(Sea chicken:海の鶏)なのかなぁと常々思っていましたが、手作りシーチキンは、鶏肉のような弾力があり、味も濃厚で、これは本当にマグロか?と思わせるものでした。筋の部分なんてあなた、それはもう鶏の筋とそっくりの感触で、缶詰とはまるで別物です。

かなり気に入ったつまみになりましたが、これをマグロのサクで作ったら同じようになるかどうかはわかりません(というか、もったいない)。筋と脂が多いカマで作ったのが特に良かったのかもしれません。600円のカマひとつで楽しい休日を過ごさせていただきました。

ご馳走つまみに戻る
俺のつまみ HOME