おかあさ〜ん　ぬか漬け

　男はある年齢に達すると、漬け物を欲しがる生き物である。 そう、おっかさんが作ってくれたあの味を求めて郷愁にかられるのである・・・


これは事実である。特に、酒飲みはあの「ぬか漬け」の味をふと恋しくなってしまう。 これまでは、嫁が買うスーパーので我慢していたけど、ついに限界の時が来た。 そこで、今回、「ぬか漬け」作りを決行した。


余談だが、女はそうでもないらしく、嫁はせっせとぬか漬け作りにいそしむ俺を冷笑している。
大和撫子のくせに、ぬか漬けが出来ないなんて・・・


材料
ぬか　５００g
塩　　１００g
水　　５００ml


ぬかはスーパーの１００円前後のものである。あら、既製品を買うより（嫁のケーキ代より）安いじゃない。


まずは「ぬか床」作りである。

	たったこれだけの材料で「ぬか漬け」ができる。必要なのは時間と手間、そして愛情だ。
	このように、水をあたためながら塩を完全に溶かす。
	次に、塩水を少しずつぬかに加えながら混ぜる。期待と想像が膨らむ瞬間である。

最終的にこれらをタッパーに入れ、ぬか床完成である。



さて、何をつけようかな〜♪
お、キュウリが冷蔵庫にあったので、さっそく漬けようとすると


「それ、サンドイッチ用だから使わないで〜」


と、嫁の一声。さて困った。他の候補を探していると、


「ちくわでも漬けたら〜」


完全に馬鹿にしている。この日は漬けるのを諦めて、とりあえず流し台の下に置いた。


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