おかあさ〜ん ぬか漬け


 次の日、仕事から帰って、さっそく流しの下に隠した「ぬか床」をチェックしようとした。 ぬか床は、生き物の様に大事に世話してやらなければならないのである。


ところが、愛するぬか床がない。
嫁のやつ、手の届かないような奥の方に移動させてやがる。


「はいはい、さあ出ておいで〜♪」


ネットで調べていると、最初しばらくは「捨て漬け」といって、野菜を漬けては捨て、ぬかの塩分を抜いてゆく作業が必要 らしい。ということで、なんとなく大根を漬けてみた。


とりあえず、こんな感じで大根を漬けてみる。せっかくの大根だが、このあと捨てないといけない。まあ、嫁が冷蔵庫で腐らせるよりよっぽど有効利用である。



さて次の日、お楽しみの大根をチェックしてみた。


「おおっーーー!」


こういうふうに、いい感じで大根がぐったりして、いかにも「漬け物」になっている。
ちょっとかじってみた。


・・・わぁ。  え?・・・


塩辛いだけである。え、ま、まあ、これは「捨て漬け」だからこういうものだろう。 俺もぐったりしたが、諦めず、あたらしい捨て漬?ッを開始する。


この「捨て漬け」を続けて一週間。相変わらず、塩辛いものしか出来ない。 「ヨーグルトをいれればよい」と、あるHPにあったので、入れてみるが特に変化なし。 唯一、最初に比べ、なんとなくぬかの臭いが薄くなって来たかなぁ・・・。


漬けては捨て、漬けては捨てを続けてさらに一週間、俺はだんだん焦って来た。 嫁の目にも厳しさが見えて来た。そろそろ本当にちくわを入れられそうだ・・・


こうなったら、あの手しかない。


ついに、俺は嫁様にあるものを買う様、依頼してしまった。一発逆転を狙って。


それは・・・


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